内視鏡検査
大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡を挿入して全大腸と小腸の一部を観察する検査です。大腸ポリープや大腸がん、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)や出血の原因を調べるのに有用な検査です。また、小さなポリープはその場で切除することもできます。
大腸がんは、高齢化や食生活の欧米化などにより、この40年間で約7倍に増加しています。女性ではがんの部位別死亡率の第一位となっています。大腸がんは早期発見して治療されれば95%以上が完治するといわれています。しかし、早期のうちはほとんど自覚症状がありません。早期発見のために、40歳を過ぎたら一度検査を受けましょう。
お電話での予約も可能ですが、事前の説明と下剤のお渡しがあるため、
検査前に一度ご来院していただく必要がございます。
このような方には特に検査を強くおすすめします
- 便に血液や粘液が混じる
- 便が細くなってきた、小さな便が頻回に出る
- 便秘や下痢が続いている、もしくは繰り返す
- お腹がはったり痛くなったりする
- お腹にしこりを触れる
- 健康診断(便潜血反応)で陽性となった
- 40歳を超えたがまだ一度も受けたことがない
- 家族に大腸がんになった方がいる
- 以前ポリープをとったことがある
大腸内視鏡でわかる病気
当院の大腸内視鏡の特徴
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専門医の医師による苦痛の少ない検査
当院では10,000件以上の経験を持つ医師がすべての検査を施行いたします。腸をゆっくり丁寧にたたむ「軸保持短縮法」にて内視鏡を挿入し、痛みや張りを極力抑えるよう心がけております。さらに希望される方には鎮静剤を併用することにより安心して楽に検査を受けていただけます。
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最新鋭の内視鏡機器
当院ではオリンパス社製の最新鋭の内視鏡システム(EVIS X1)を導入しております。 NBI(Narrow Band Imaging)、TXI(Texture and Color Enhancement Imaging)、RDI(Red Dichromatic Imaging)、EDOF(Extended Depth of Field)など内視鏡診療に新時代を切り開く新たなテクノロジーが詰まっており、がんなどの消化器疾患の早期発見や早期診断、そして低侵襲治療に寄与しております。
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炭酸ガス送気によるおなかの張り感の少ない検査
腸の中をよく観察するためには、スコープから空気を送って腸を広げる必要があります。しかしこの空気のせいで検査中や検査後にお腹が張ってしまうことがあります。当院では、空気よりも100倍吸収が早い炭酸ガスを使用することで検査後のお腹の張りを感じることはほとんどありません。
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同時にポリープ切除も可能
検査中にポリープ(おもに腺腫)が見つかった場合は、その場で切除いたします(切除に際してはいくつかの条件があります)。大きなポリープや多数のポリープを切除する場合など入院が必要な際は高次医療施設をご紹介いたします。
検査の流れ
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1.診察・予約
大腸内視鏡の場合は下剤による前処置が必要になります。問診と診察をした上で検査の予約、前処置の説明をさせていただきます。感染症チェックの採血を行います。(HBs抗原、HCV抗体、梅毒)
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2.検査前日
夕食は21時までに済ませてください。その後は水やお茶、スポーツドリンクは摂っていただいて結構です。
21時に下剤(センノシド2T)を服用します。特に指示がなければいつものお薬は服用していただいて構いません。 -
3.検査当日
朝食は摂らず、検査5時間前から大腸をきれいにする下剤を数回に分けて飲みます。(原則的には自宅にて飲んできていただきますが、高齢者や遠方の患者さんにつきましては院内での下剤内服も考慮いたします)。下剤内服後より排便が促され、徐々に固形の便が少なくなってきます。最終的に薄い黄色の液体のみとなった状態(通常飲み始めて3時間程度)が検査可能の目安です。
検査時間の15分前までに来院していただき、検査着に着替え待合室でお待ち下さい。鎮静剤を使用する方は、当日の車・バイク・自転車等での来院はおやめください。順番になりましたらお呼び致します。検査室にはいったら、希望の方には鎮静剤を投与し検査開始となります。検査は10分~20分で終了します。
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4.検査後
着替えを済ませていただいたら検査の結果をご説明致します。鎮静剤を使用された方はリカバリー室に移動し、30分~1時間休んでいただき十分に目が覚めたところで結果をご説明致します。
検査費用
1割負担 | 3割負担 | |
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大腸内視鏡検査 | 約2,500円 | 約7,500円 |
大腸内視鏡検査+病理検査 | 約3,000円 | 約10,000円 |
大腸ポリープ切除 | 約8,000円 | 約20,000円〜30,000円 |