しもすわ肛門胃腸内科クリニック

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機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia:FD)をご存じでしょうか??

ディスペプシアという言葉は耳慣れない言葉ですが、元々は「消化不良」を意味するギリシャ語が語源です。

この病気は、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)などの検査を行っても潰瘍やがんといった器質的な疾患がないにもかかわらず、慢性的に胃の痛みや焼ける感じ、胃もたれ、早期飽満感(食べ始めるとすぐにお腹がいっぱいになってしまう)といった腹部症状を呈する疾患です。簡単に言えば、胃や十二指腸の機能的な問題(運動障害や知覚過敏)によって引き起こされる症状のことです。機能性ディスペプシアの罹患率は15%と比較的高い疾患です。生命予後には影響のない疾患ですが生活の質(QOL)に影響するため適切な治療を必要とします。

FDは問診である程度予測はつきますが、症状の原因となり得る他の病気を否定することも重要ですので、当院では必要に応じて血液検査上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)ピロリ菌検査腹部超音波検査なども迅速に行っております。機能性ディスペプシアと診断した場合には、酸分泌抑制薬(胃酸を抑える薬)だけでなく消化管運動改善薬(胃の動きを改善させる薬)を併用して治療を行っており、実際に症状が改善する方がほとんどです。

FDの患者様は、ストレスはもちろん、睡眠不足や運動不足、不規則な食事時間や偏った食事内容など、生活習慣や食習慣が乱れていることがあり、これらを改善することで症状が改善することもあります。具体的には、お腹いっぱいまで食べずに少しずつ分けて食べること、カロリーが高く脂肪の多い食事が胃もたれや胃の痛みを起こすことがあるので高カロリー脂肪食を避けること、香辛料やお酒、コーヒーを控え禁煙することで症状が軽くなることが期待されます。

最近では細菌やウイルスによる感染性腸炎の治癒後にFDを発症することも報告されています。また、ピロリ菌の除菌によって症状が改善する場合もありますが、この場合はピロリ菌関連ディスペプシアとして、機能性ディスペプシアから切り分けられるようになってきています。

2025.03.09

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